萬徳寺のほとけさま
萬徳寺のほとけさま
ほとけさま紹介
ほとけさま紹介
薬師如来
萬徳寺の須弥壇の中心には宮殿(くうでん)があり、そこに安置されておりますのが本尊である「薬師如来」の坐像です。薬師如来は東方浄瑠璃世界(瑠璃光浄土とも称される)の教主で、瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされています。無明の病を治す法薬を与える医薬の仏として、信仰を集めています。左手に薬壺(やっこ)を持っているのが特徴です。真言宗では、胎蔵大日如来と同体と説かれています。この薬師如来坐像は、平成3年に修復をいたしました。御真言は「オンコロコロセンダリマトウギソワカ」です。
薬師三尊
宮殿の前に3体のほとけさまがいます。真ん中が薬師如来、薬師如来から見て左の脇侍が日光菩薩(にっこうぼさつ)、右脇侍が月光菩薩(がっこうぼさつ)の、薬師三尊像です。日光月光両菩薩は、薬師如来の教えを補佐する役割を持つほとけさまです。日光菩薩は、太陽のような光で苦しみを取り除き、月光菩薩は月のような清涼さで煩悩を消し去ってくださいます。宮殿の薬師如来とともに、この薬師三尊は前立本尊として、萬徳寺をお守りくださっています。御真言は「オンロボニュダソワカ(日光菩薩)」「ノウマクサマンダボダナンセンダラハラバヤソワカ(月光菩薩)」です。
阿弥陀如来
本尊薬師如来の左側の厨子(ずし)の中にいらっしゃるのが、「阿弥陀如来(あみだにょらい)」です。西方にある極楽浄土という仏国土(浄土)の教主のほとけさまです(東方は薬師如来)。 無量寿如来、無量光如来などとも呼ばれます。真言教主である大日如来が備える5種の智慧の中で、あらゆる事実を観察し悟りへ導く「妙観察智(みょうかんざっち)」をそなえておられるのが、阿弥陀如来です。 御真言は「オンアミリタテイセイカラウン」です。 真言宗では、阿弥陀如来根本陀羅尼という呪文を読むことも多いです。
地蔵菩薩
本尊の右側の厨子には、「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」がいらっしゃいます。 閻魔大王の化身であるともいわれ、この世で一度でも地蔵菩薩に手を合わせると身代わりとなって地獄の苦しみから救うとされており、お地蔵さまの愛称で広く信仰されております。仏教には六道輪廻という考え方があります。命は地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道の六道を、前世の行いによって巡るというものです。お地蔵さまは、六道を直に巡って救済を行うとされている大変慈悲深いほとけさまです。 また、日本の民間信仰の中で、子どもたちの守り神と信じられてきました。兼務寺院である大慈院のご本尊でもあります。真言は「オンカカカビサンマエイソワカ」です。
(くびら)
宮毘羅大将
(ばさら)
伐折羅大将
(めいきら)
迷企羅大将
(あんてら)
安底羅大将
(あにら)
頞儞羅大将
(さんちら)
珊底羅大将
(いんだら)
因陀羅大将
(ばいら)
婆夷羅大将
(まこら)
摩虎羅大将
(しんだら)
真達羅大将
(しょうとら)
招杜羅大将
(びから)
毘羯羅大将
こちらのほとけさまは、十二神将(じゅうにしんしょう)といいます。 天部というほとけさまのグループに属しており、薬師如来を信仰する者を守護するとされる十二尊の仏尊です。十二神将は、薬師如来の十二の大願に応じて、それぞれが昼夜の十二の時、十二の月、または十二の方角を守るといい、そのため中国や日本では十二支が配当されました。薬師如来、日光月光両菩薩とともに、萬徳寺をお守りくださる大切なほとけさまたちが十二神将です。