現代に生きる私たちに、瞑想が必要な理由

現代に生きる私たちに、瞑想が必要な理由

現代の私たちは、情報の波に飲み込まれ、心が外へ外へと向かいがちです。
仕事や人間関係、育児や家事に追われる中で、「本当の自分の声」が聞こえなくなっていく――そんな感覚を覚えたことはないでしょうか。
私自身、現代の競争社会は、他者との比較で自分に自信が持てなくなってしまう人が多いように感じています。また、保育園の現場では、子どもたちの姿から“今を生きる”ことの大切さを教えられています。

そんな日々の中で、私の中に芽生えたのが、「仏教の智慧をもとに、立ち止まり、見つめ直す場を作りたい」という想いでした。
真言宗の瞑想法である「阿字観(あじかん)」は、「阿」の一字を観じることで、宇宙のはじまりと自分自身が一体であることに気づく修行です。
決して難しいものではなく、静かに座り、自分の呼吸と向き合う。
その中で、「自分はありのままでよかったんだ」と、ふっと心がほどける瞬間があります。

この瞑想会は、上手に坐ることを目的とはしていません。
“うまくいかない日もあっていい”、
“静かに目を閉じてみるだけでも価値がある”――
そんな、心がほどける時間を分かち合いたいのです。
自分自身と優しく向き合うことで、日常の中での気づきや、感謝が自然と湧いてくる。
それが「仏の智慧」だと私は感じています。
阿字観は、宗教や信仰に関わらず、誰でも体験していただける心の実践です。
日々の忙しさの中で、ほんの少し立ち止まりたい方、
自分を整える時間がほしい方、
どうぞお気軽にご参加ください。
お会いできることを楽しみにしております。